TRPG界隈全体としてロールプレイとは何かって話を目にするっス
良い機会なので自分の考えの整理も含めて、クトゥルフ神話TRPGのロールプレイについてウチの考え、解釈ではこうだなぁっていうのを挙げてみようと思うっス
とは言え万人が同じとは思っていないっスから
多くのプレイヤーのうちの一人はこう考えてるのか~っていう参考程度に読んで貰えればと思うっス!
ロールプレイとダイスの比重
ロールプレイの面白いところはプレイヤーの考えを探索者の行動に反映させることによって、難しい状況を好転させることもできるし、逆に不利な状況にもなることもあるところっス!
そんな感じで探索者の行動を自由に指定して反映できるのがクトゥルフ神話TRPGの好きなところのひとつっス!
クトゥルフ神話TRPG以外のTRPGではどうかというと…
TRPGのシステムによってロールプレイを何処まで許容するかが変わってくるっス!
「貴方が取れる行動は〇〇と△△と□□です、どれにしますか?」みたいに、取れる選択肢が決まっていて、ロールプレイできる範囲が決まってるとかがあるっス
他には、どんなに良いロールプレイを挟んだとしても反映しないっていうダイスの出目に比重が掛かっているものもあるっス!
所謂ダイスを振ってから、その結果に準じたロールプレイをするっていうような遊び方のスタンスだったりするっス
限られたTRPGしかウチは知らないから、他にもあるかもっスけど…
TRPG全体の話として同じ「ロールプレイ」と表現していても、遊んでるゲームによってできる範囲や比重が変わるということを知っておいて欲しいっス!
なので「他のTRPGではロールプレイの扱いはこうだった!」っていうのはそもそも遊んでるゲームが違うんだから違って当然っス!
「TRPGのロールプレイはこう!」とTRPG全体のロールプレイとして話すのは前提が全然違うから
「〇〇TRPGのロールプレイはこう!」ってちゃんと限定しないと、同じ目線になっていないから平行線どころか別次元レベルで話が噛み合わなくなるっス
ここではクトゥルフ神話TRPGにおけるロールプレイについての考えを挙げてくっスよ!
そもそもロールプレイとは?
争点に挙げられるものの一つがどの行動をロールプレイと呼ぶかっス
色々言いたいことが出てくるように例題を考えてみたっス!
良かったら一緒に考えてみて欲しいっス
【例題】
<状況>
PL1が扱うPC1は熱血漢な男性です。
PL2が扱うPC2は無口で争い事が苦手な女性です。
敵の猛攻を掻い潜って、進んだ先で行われる邪神復活の儀式を阻止することが目標になります。
PC1とPC2は敵の猛攻により連戦し瀕死の状態で、PL1は共倒れを防ぐために敵を抑えつけています。
<プレイ内容>
PL1:「俺が抑えておくから今のうちに攻撃しろ!」
PL2:それを言われたPC2は顔を横に大きく振って否定します。
KP:敵は身もだえして抜け出そうとします。(対抗ロールを振り失敗)しかしまだ抜け出せません。
PL1:「長くは持たないぞ!早く攻撃するんだ!」
PL2:「ごめんなさい。被害に合わないような遠くまで逃げます!」と言って、そのまま一人で元来た道へ駆け出します。
KP:(対抗ロールを振り成功)敵はPC1の拘束を解き、1対1の状況になります。
【問】
ロールプレイと呼べるものはどこでしょうか?
ロールプレイについて自分はこう考えてるな~って、考えるきっかけになれば良いと思うっス!
ロールプレイ=役割演技
ロールプレイの捉え方の一つとして、日本語訳の役割演技と考えている人もいると思うっス!
つまり、役割を演じきれているかどうかの評価で判断するっス!
このタイプだとPL2の行動がロールプレイとは言えないという方が出てくるんじゃないかなと思うっス
このタイプの場合、更に何を『役割』と捉えるかで視点が変わってくると思うっス
キャラクターに与えられた役割(目的)を重視
上の例題であれば、『邪心復活の儀式を阻止』が目標と決まっているのに、その目標達成に消極的な行動を取ったところを言及するタイプ
(他の例えだとヒーラーなのに回復スキルを持っていない、みたいな)
キャラクター設定(なりきり)を重視
上の例題であれば、無口設定のPL2が喋ったことを言及するタイプ
他のTRPGに限ってはこの捉え方が正しいものもあると思うっス!
全てがロールプレイ
クトゥルフ神話TRPG上ではセッション中のキャラクターの行動全てが『ロールプレイ』と表現されるっス!
つまり上記に書いた役割(目的)重視やなりきり重視というのはどちらも『ロールプレイ』というカテゴリに含まれていて、ロールプレイの方法の一つという捉え方になるっス!
たまに見かける「ロールプレイではなくなりきり」という言葉はクトゥルフ神話TRPG上では「それは野菜ではなくキャベツ」みたいな支離滅裂な発言をしているようなもので、言葉として正しくないっス!
そもそもTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)とついているんスから、これらのやり取りがロールプレイでないというのなら一体何なのか?ってなってしまうっスね
ロールプレイの方法
人によってロールプレイの仕方が変わってくるっス!
やるかどうかは置いておいて、どんなやり方の人がいるのか知っておくことは大事だと思うっス
役割重視
キャラクターに存在価値を持たせるタイプっス
セッションが始まる前からこのキャラはこの時に使える!とか、目的に向かうことに従順だったりと、シナリオに沿って行動しやすいっス!
ウチがKPするなら、初めてのシナリオを回すならこのタイプとしたいっス!
なりきり重視
先ほどの例のPL2のように、キャラクターの設定に準じて進めるタイプっス
シナリオの流れが見えていたとしても、自分のキャラクターがとる行動を突き進んでいくっス!
シナリオとしてのクリアよりも、自分のキャラクターらしい結果に辿り着こうとするっス!
ウチがKPするなら、一度回したことのあるシナリオで、別の着地点が見たい時にしたいタイプっス
声劇
上記二つは考え方っスけど、これは表現方法の一つっス
先ほどの例のPL1のように、PCの描写はせずに殆どセリフだけで進めるタイプっス
ドラゴンボールでメインで戦っている人の横で解説するクリリンのように、説明口調になりながらセリフだけで描写するタイプっス!
結果的にドラマCDを聞いているようなセッションになるっス
プレイヤーが「PCは赤い扉を開けます」って宣言するのもロールプレイっスし、「折角だから俺はこの赤の扉を選ぶぜ!」ってセリフも立派なロールプレイっス!
良いロールプレイとは
言い方は悪いっスけどこれに限っては『勝者が正義』と同じで、セッションを通して楽しかったか楽しくなかったかが全てっス!
例えば極端な話、ドラクエのコマンドのように皆がただ淡々と行動宣言するだけでセッションを終えたとしても、皆がそれで楽しかったと思えたのならばそれが良いロールプレイっス!
その中でもっと騒がしいロールプレイでないと楽しくないという人が混ざっていれば、良いロールプレイだったね!と称える一方で、こんなのは良いロールプレイじゃない!と訴える声が上がるっス
こんな感じでロールプレイの良し悪しは相対的で、人によって何が良いロールプレイで何が悪いロールプレイかが変わってしまうわけっス
同様に、シナリオでロールプレイの選択によっては真の黒幕に辿り着けなかったり、目標の達成が行えないこともあるっス!
シナリオがクリアできなかったセッションは失敗かというとそうではなく、「自分達らしくて楽しかった!」と楽しめていたならば、シナリオのクリアなんかよりもクリアできなかった方が良いロールプレイでセッションも大成功と言えるっス!
まとめ
クトゥルフ神話TRPGにおけるロールプレイは、プレイヤーが操作するPCの行動は当然として、キーパーが操作するNPCとかの行動も含まれるっス
PCの行動に対してNPCがどう動くかとか、好感度によって変わるシナリオなら尚更ロールプレイに比重が掛かってると言えるっス!
そんなロールプレイに重きを置いているクトゥルフ神話TRPGだからこそ精一杯ロールプレイを楽しんでいきたいっス!
問題とされるのは何が楽しいと感じるかであって、
それはシナリオのクリアであったり、キャラクターらしさであったり、人を楽しませることだったりするっス!
ただ、前向きなものばかりではなく、サディスティックに恐怖体験させることに喜びを感じたり、人が苦悩する姿が楽しいと思う人もいるっス!
何が楽しいと感じるかが共感できる相手とセッションできると、自然と良いロールプレイができると思うっスし、そういう仲間を大事にしていって欲しいっス!
ちなみにウチは結構ちょろいので
『結果良ければ全て良し』という言葉もあるように、セッションの終わり方が楽しいと思えるものだと何でも良いロールプレイ(セッション)だったな~って思えるっス!
自分なりにクトゥルフ神話TRPGのロールプレイについて考えてみたいという方は『基本ルールブック』のP.28から始まる『イントロダクション』の項目を読むと良いっスよ!
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